2008年  青山68会  秋季歩こう会  結果報告

        安達太良山、茶臼山トレッキング   岩原修爾 記

68会歩こう会の紅葉狩り登山です。2日で百名山を2山登る、という計画に元気な 10名が参加しました。 雷鳴とどろく新潟をマイクロバスで出発したのが、AM6:45。二本松駅で東京から参加のK君が合流して登山口に到着、9:30。雨も上がって空は青一色でした。ゴンドラ [ あだたらエクスプレス ] で着いたところが薬師岳 (1062m) で、目指す安達太良(1699m)の突起した山頂が目の前に迫っています。紅白を丸く重ねたペンキ印に導かれ、岩礫の斜面をひとがんばりして全員無事に登頂しました。 昼食後、山頂に祀ってある「八紘一宇」に手を合わせて下山です。 かつて多数の犠牲者を出した異様な火口原 [ 沼の平 ] を見ながら、寒さに震えるほどの強い風と硫黄の臭いの中を、隊列を整えて「くろがね小屋」へ。 小屋からは並んで歩ける広さの道です。ナナカマド、ダケカンバが紅く色づき、雲間から太陽がのぞくとその美しさが輝きを増し、思わず歓声があがります。長い緩やかな林道の道中も退屈しないですみました。 出発地点に戻り、今晩の宿は「あだたら高原富士急ホテル」です。ここは皇太子ご夫妻が何度か利用されている宿のようでした。登山道が歩きやすく、良く整備されているのが納得できます。 展望台までで引き返していたO君とホテルで再会し、入浴、夕食、反省会、etc。2日目、再びマイクロバスで那須ICから那須岳山麓へ、さすがに紅葉の見ごろ、平日ながら有料道路が大渋滞です。幹事のK君の機転で渋滞の道をUターンし、下の駐車場まで戻ってここから登ることにしました。予定より少し遅れましたがこの判断は大正解でした。渋滞で動かない車の列を横目にショートカットの登山道を20分ほどで、[ 那須ロープウェイ ] に到着しました。規制なり案内表示なり必要だと思った、この有料道路には問題があります。

山頂駅に着くと、眼前に茶臼岳(1917m)が迫ってきます。ここが山頂経由と山頂を捲く道(牛ガ首ルート)の分岐点になっています。先にある避難小屋で合流しますが、一行は始めて別行動をとりました。山頂へ向かうのは3名,M君W君とIです。道はザラザラした火山質の砂礫で油断するとすべります。黄色のペンキマークに導かれてひたすらの直登に息があがりました。山頂は大小の石を無造作に積んだような、歩きにくい岩場です。中学生の団体が福島なまりで、にぎやかに弁当を食べていました。かすかに硫黄の臭いがする山頂から見下ろすと、小さく豆粒のように周回している仲間が見えます。どこまでも無機質な岩場を下って避難小屋 [ 峰の茶屋 ] で再合流です。「下りてくるのが見えたので待っていた」とのことでした。この茶屋は登山口方面と朝日岳縦走路との分岐点です。美しい姿の朝日岳を左に見ながら、ドウダンツツジやナナカマドの紅葉を満喫しました。振り返ると、茶臼岳が黒々としたシルエットを映し、斜面のすすきが逆光に輝いていました。誰一人怪我も故障もなく、悠々と下りてきました。68会生,まだまだ捨てたものではありません。 黒磯駅で東京に帰るK君を送り一路新潟へ。バスの中ではサービス精神旺盛なKs君がオカリナで「ふるさと」や「北国の春」などを聞かせてくれたのにはびっくりでした。下山後の寂しさ、秋や黄昏時のむなしさ、人生の残り時間の過ごし方など妙な話題で盛り上がるのも歳のせいか。それはさておき次はどこを歩こうかと思案中です。

 

参加者:久保田幸郎、小林 勲、駒林進四郎、水本源弥、森田浩二、若林茂敬、飯利武志、加藤達雄、岡庭治行、岩原修爾

山行日  2008−10−15〜16                        ★ 写真をクリックすると拡大します ★